nissan
1: 2017/08/29(火) 00:06:31.86 ID:CAP_USER9

世界的な環境規制の強化で電気自動車(EV)の本格的な普及が見込まれるなか、EVの普及を主導してきた日産自動車が異例の方針を打ち出した。
EVの心臓部でもあるバッテリー事業を、中国系ファンドに売却することを決定したのだ。
そこには日産会長であるカルロス・ゴーン氏流のしたたかな読みが見え隠れする。

「(バッテリー事業の売却は)日産にとってEVの競争力のさらなる強化にもつながる。
日産は市場をリードするEVの開発と生産に専念することができる」(日産・西川廣人社長)

日産が保有するバッテリー事業とバッテリー生産拠点を、中国系ファンドであるGSRキャピタルに売却することを決定した。
業界では、この決定を不思議がる声が相次いでいる。

量産型のEV専用車「リーフ」を世界で初めて市場投入した日産は、搭載するリチウムイオン電池の開発・生産体制を整えるため、NECと車載用電池の合弁会社オートモーティブエナジーサプライ(AESC)を2007年に設立した。
出資比率は日産が51%、NECが49%で、AESCが製造するリチウムイオン電池がリーフなどに搭載されている。

日産は9月にリーフをフルモデルチェンジする予定で、デザインを一新するほか、EV普及のネックでもある1回フル充電当たりの航続距離を伸ばして使い勝手を向上、販売を促進する方針だ。
新型リーフにもAESC製のリチウムイオン電池が搭載される見通しだ。

日産では早くからEVを環境戦略車の本命と見て開発を強化、EV専用モデルとなるリーフを10年にグローバルで市場投入。
ルノーとの合計で16年度までにEVを累計150万台販売する計画だったが、実績では40万台超にとどまっている。

EV普及のネックとなっているのが価格と航続距離だ。
特に1回充電当たりの航続距離が、エアコンをオンにすると100km前後と短いことや、世界的には充電設備が整っていないことが大きい。

そして、この航続距離を伸ばすためのキーとなるのが車載用電池だ。
リーフが15年末のマイナーチェンジで航続距離を228kmから280kmに伸ばしたのも、サイズアップを抑えながらリチウムイオン電池の容量を増やしたからだ。
つまりEVの販売を増やすためには、航続距離の延長が必要で、それを左右するのが車載用電池だ。

一方、都市部での環境汚染が深刻化していることや、フォルクスワーゲン(VW)のディーゼル車の不正事件の影響もあって環境規制が強化されている。
英国、フランスは40年以降、ガソリン車とディーゼル車の販売を禁止する方針を打ち出した。

カリフォルニア州など米国の10州では、自動車メーカーに一定台数以上、EVやプラグインハイブリッド車(PHV)などの環境対応車の販売を義務付ける。
中国やインドなどでも、自動車メーカーに電動車の販売を義務付ける政策が導入される見通しだ。

■ EVシフト

これらの動きから、世界の自動車各社はEVの開発を本格化している。
VWは25年までに新型EVを30車種以上投入して新車販売の25%をEVにする計画を掲げる。

ダイムラーは22年までにEVを10車種以上投入、同じく25年までにEVの販売比率を25%にする計画を打ち出している。
大手自動車メーカーのなかで最もEVに否定的だったトヨタ自動車でさえ、16年末からEVの開発に乗り出さざるを得ないほど。

EVシフトは鮮明で、EVに早くから注力してきた日産にとっては追い風となるはずだ。
にもかかわらず、EVの航続距離を左右する重要なデバイスである車載用電池事業を売却するのはなぜか。

ある自動車メーカーの役員は「リチウムイオン電池技術に関して、日産がNECを見限ったからでは」と指摘する。
日産はNECが保有するAESCの株式49%を取得した後、GSRにAESCの株式100%を売却する。

また、NECはリチウムイオン電池と正極材を開発・製造する子会社のNECエナジーデバイスをGSRに売却する方向で交渉しており、車載用リチウムイオン電池事業からは事実上、撤退する。
日産は、NECの電池関連技術を活用して競争力の高い車載用電池を開発・生産することを目論んでいたが、「東芝やパナソニックなどのほうがリチウムイオン電池に関しての技術が進んでおり、あてが外れた」(同)というわけだ。

※続きます


2: 2017/08/29(火) 00:07:22.64 ID:CAP_USER9

※続きです

■ コモディティ化

日産が車載用電池事業を売却するもうひとつの大きな理由とみられるのが、電池を取り巻く状況の変化だ。
「EV市場の拡大を見越して中国の企業で車載用電池関連事業への参入が相次いでおり、日産のゴーン会長はリチウムイオン電池と関連部材が遠くない時期にコモディティ(汎用)化すると読んでいる」(自動車専門誌記者)

実際、中国系新興企業のリチウムイオン電池関連部材への参入は相次いでおり、部材を生産するための投資が拡大している。
AESCを買収するのも中国系のファンドだ。世界最大の自動車市場である中国では、環境規制の強化に伴って新興企業を含めてEVやリチウムイオン電池市場も急激に拡大することが予想されている。

EVはガソリン車やディーゼル車と比べて部品点数が半分程度でできるため、参入障壁が低い。
このため「車載用電池も家電製品と同様、価格が一気に下落する可能性がある」(自動車メーカー関係者)。

日産としては、技術力で劣り、リチウムイオン電池関連部材の価格の下落によって設備の減損リスクのあるNECとの車載用電池合弁企業を抱え続けるよりも、低コストで高品質の電池を選択するほうが効率的と考えたとしても不思議ではない。
日産の車載用電池事業のGSRへの売却額は非公表だが、1000億円以上とみられる。
技術的な優位性が見込まれないNECとの合弁事業を穏便に解消すると同時に、EVが注目されている時期だけに「高額で事業を売却できるチャンスを逃さないところが、さすがゴーン氏」と評価する声もある。

ただ、トヨタはパナソニック、ホンダや三菱自動車はGSユアサとそれぞれリチウムイオン電池の合弁事業を展開している。
ダイムラーは約835億円を投資して、中国で北京汽車と車載用電池を生産する合弁工場を新設するなど、多くの自動車メーカーが車載用電池事業を「手の内」にとどめておく傾向が強い。
自動車業界では異質に映る車載用電池事業を手放した日産の経営判断が吉とでるか、凶とでるのか、業界も注目している。

※以上です


15: 2017/08/29(火) 00:15:10.53 ID:evqdpUPq0

また日本企業はとばっちりを受けるのか。
低価格化で普及が進むだろうけど、なんかいやだな。


19: 2017/08/29(火) 00:17:02.99 ID:qTL2zXf40

ゴーンが来てから財務は回復したが技術力は落ちまくりなんだよね
もはや日産からは革新的なモノは生まれない


21: 2017/08/29(火) 00:18:22.32 ID:KwAvkwYG0

つまり、どうあがいてもパナ製より性能の良いものを作れないと思ったのか


28: 2017/08/29(火) 00:20:19.77 ID:TiarPBNO0

NECがダメって話じゃん

てかイメージ全くなかったわw


32: 2017/08/29(火) 00:21:34.72 ID:dXDBHRhc0

トヨタの劣化しないバッテリーだろ
あれでたら既存のバッテリー全部食われる


40: 2017/08/29(火) 00:24:17.85 ID:zF0mKhs70

EU系の経営者の目線てもう米市場に未来見てないよな
印中アジア圏の発展途上の市場取り込みした方がチョロいしデカイもん


45: 2017/08/29(火) 00:25:26.77 ID:F56EAKTu0

これは正解
つーか電池に革命的な技術が発明されたから、従来型の電池は用済みになる
2分でフルチャージ出来るようになるからさっさとゴミは売却は正しい判断だよ


50: 2017/08/29(火) 00:26:32.05 ID:4A8mKgc00

コモディティ化するってことは今度は自動車用電池が、最後は車が家電みたいに
ダンピング合戦になるってことか。
それはまずいな。


53: 2017/08/29(火) 00:26:47.12 ID:i5Seq6c30

NECって何作っていままで生きてるのか知らんw


87: 2017/08/29(火) 00:35:45.75 ID:UAgwX6ec0

>>53
公共事業で高収益で食ってきただけやで


69: 2017/08/29(火) 00:30:45.26 ID:o30yn2M30

他所から買った方がオトクだって悟っただけだろ


74: 2017/08/29(火) 00:32:23.70 ID:fVVJPSpV0

そのうち 1471kw/18,000rpm あたりのGTRが出てきそうだ


76: 2017/08/29(火) 00:32:37.55 ID:Ii+31PkX0

日産のバッテリーは短命で中古車価格が大暴落だしなぁ。
NECに見切りを付けて売り払ったんだろうね。

日産は、バッテリー搭載車に切実な問題を抱えてる。
東芝のSCiB積んだ方が耐久性が圧倒的で高評価だから
SCiBにシフトしていくんじゃないの?


88: 2017/08/29(火) 00:36:04.14 ID:dzI2QCOJ0

>>76
SCiBは電力密度が低いから、同じよう量確保しようとすると大きく重くなる欠点があるから無理


106: 2017/08/29(火) 00:42:22.02 ID:Ii+31PkX0

>>88
確かに電圧低いから電力量少ないよね。
やっぱりSCiBでは厳しいか。


122: 2017/08/29(火) 00:46:50.86 ID:aVUnnx2Z0

NECが次世代リチウムイオン電池を開発出来なかったんだから仕方がない。
おかげで新型リーフの航続距離は日本のカタログで360キロ程度。
アメリカだとたったの220キロ程度になってしまった。


132: 2017/08/29(火) 00:48:04.28 ID:y3/KATbm0

リチウムイオン電池の性能はまだかなりよくなるが、
最高のエネルギー密度であるよりコストが安い方が重要
その点は太陽電池と似ている
同じ50kWhのバッテリー搭載車なら20万円安い方が売れる


152: 2017/08/29(火) 00:55:02.34 ID:hCXRLl3E0

電気自動車へのシフトは2000年より前から開始しておくべきだった
アメリカですら遅かったのに、さらにそれより遅れてる


184: 2017/08/29(火) 01:00:50.77 ID:JssXrPzT0

電池も劣化するんだけどその辺はどうなんだろ
最初のフル充電では300キロ走っても1年後には150キロですということになりそう


210: 2017/08/29(火) 01:05:18.32 ID:Ii+31PkX0

>>184
だから各社は必死に全個体電池に全力投球する訳で。
NECの目指す先に、解決策は無いと見切ったんだと思うよ。


190: 2017/08/29(火) 01:01:51.74 ID:22SbRk7P0

ソニーもリチウムイオン電池最強だったのにさっさと手放したあたりみんな考えることは同じなんだろ


146: 2017/08/29(火) 00:53:32.43 ID:r2RZLpqh0

EVは自動車主要国に定着するまで、まだまだ20~30年はかかる
それまで他社製品の最良のものを組み込めばいいだけで
バッテリーそのものでシェアを伸ばそうってわけじゃないんだろう


引用元:http://asahi.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1503932791/