http://diamond.jp/articles/-/96027
1987年にこの調査を開始した当初は、不具合といえば「パーツが壊れた」「動かない」といったことが主でした。その後、車の品質はどんどん改善され、
「壊れない」ことが当たり前となり、今では車の操作性といった観点、すなわち使いにくい、わかりにくい、期待したように機能しないといった
「ユーザビリティ面での不具合」が主となっています。つまり、新車の品質に関する課題は「壊れないこと」から「使いやすいこと」に移ってきているのです。
実際に調査の回答で得られた不具合のうち、「故障」や「誤作動」など製造に起因する不具合は33%に過ぎず、
64%が「使いにくい」「操作しづらい」「わかりにくい」といった設計に起因する不具合でした。
また、どのような領域で不具合が多く発生しているかというと、「オーディオ/コミュニケーション/エンターテインメント/
ナビゲーション(ACEN)」という車載マルチメディア領域での不具合の発生が全体の24%を占めましたが、
これは2013年以降一貫した傾向となっています。中でも「車載音声認識システムが認識しない/誤った認識をすることがよくある」と
「車載ブルートゥース(Bluetooth(R))での携帯電話/デバイスのペアリング/接続不良」が不具合としてあげられる
トップ2となっています。これに続く不具合指摘項目は「風切り音がうるさすぎる」「内装材にすりきず/汚れがつきやすい」でした。
この上位4項目は2013年以降、変わっていません。
米国では平均で平日1日3時間以上、週末でも1日約2時間、1週間を合計すると19時間以上、車の中で過ごしているという
調査結果があります。これだけ車の中で長い時間を過ごすために、車載マルチメディアシステムが非常に重要となっており、
車の中でもインターネットや人とつながっていたいと考えている人が多く、この領域の機能の充実や使い勝手のよさが期待されています。
IQSの調査結果のスコアは100台当りの不具合指摘件数(PP100、Problem Per 100)を示しており、スコアが低いほど品質が優れていることを表します。
今年の結果を国別の傾向で見ると、韓国系ブランドが87PP100でトップ、米国系ブランドが103PP100でそれに続き、
日系ブランドが108PP100、そして欧州系ブランドが110PP100となっています。ブランド別の結果を見ても、
起亜が1位、ヒュンダイが3位となっており、日系ブランドではトヨタが4位となりました。3年前の2013年時点で既に韓国系ブランドのスコアは最も低かった
(最も初期品質が高かった)のですが、その後も改善が続き、今年は更に差が大きくなっています。
これを最も重要な領域である車載マルチメディア(ACEN)で見てみると、韓国系ブランドがこの領域で急速に改善を進めていることがわかります。
2013年には国別での不具合指摘件数には差が見られなかったにもかかわらず、今年の調査結果では、日系ブランドと韓国系ブランドの差は倍近く開きました。
韓国系ブランドのクルマにはナビゲーション、音声認識、ブルートゥース(Bluetooth(R))、タッチスクリーンなど車載マルチメディアに限らず、
ゆっくりと話す音声警告、バックモニターなど運転に必要なものが全て装備されています。操作性の観点からみると、直感的に操作できるスクリーンや、
スクリーン上に大きなボタンなどが装備され、長い間道路から目を離さずに操作できる、シンプルな操作性のものとなっています。
また、運転者が必要としない機能はどんどんそぎ落とされてきています。
一方、日系ブランドのクルマは米国のユーザーにとっては直感的に操作しづらく、使いこなせない機能をも搭載していることがあることがわかり、
このようなことが両者の差を生んでいる原因と考えられます。
また、韓国系ブランドの別の側面での強みは、新型モデルやモデルチェンジ車をうまく市場に投入しているということです。
開発のかなり早い段階で消費者の声を取り入れた設計をしていることで、発売初年度から高い評価を得ることができています。
また、サプライヤーと共に消費者からのフィードバックを取り入れて改善に取り組んで行っていることも、大きなポイントと言えるようです
なお、韓国系ブランドの自動車は日本ではほとんど見られませんが、2015年の米国の新車販売台数のうち起亜は3.6%、
ヒュンダイは4.4%のシェアを占めています。
(続きはサイトで)
車ニュース
ホンダ・ソフトバンク、AIで共同研究 車に「感情エンジン」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ21H7F_R20C16A7EAF000/
ホンダとソフトバンクは21日、人工知能(AI)分野で共同研究を始めると発表した。自動車に人の感情を読み取る「感情エンジン」
と呼ぶAIを搭載し、カメラやセンサーのデータのほか、運転手との会話から嗜好や感情を学ぶ。AIが人のように感情を
持ち対話しながら役に立つ情報をやり取りしたり、安全な運転を支援したりするサービスの実用化を目指す。
ソフトバンクのグループ会社が開発した感情を読み取るAIを自動車などに活用する。通信機能を備えた「コネクテッドカー(つながる車)」で、
クラウド上のAIが運転手の操作のクセや好みの音楽などを学習する。車が運転手と経験を共有しながら対話することで
「相棒のような存在になり、さらに愛着を感じてもらえるようにしたい」(ホンダ)という。
ホンダは9月に東京都港区にAIの新しい研究拠点を設ける方針。自動車大手はAIを製品に活用するための合従連衡を加速しており、
ホンダもソフトバンクなど異業種との共同研究を強化していく。
かつて“ターボ王国”であった日本・・・今はなぜ「ターボ車」が少ないのか
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160720-00010001-autoconen-ind
数多くの小排気量ターボをラインナップする欧州車
日本車と欧州製の輸入車を比べて明らかに違うのは、「小排気量ターボ」の品ぞろえだろう。輸入車では1リッターから1.6リッタークラスのターボ車が普及しており、
逆に自然吸気のノーマルエンジンを探す方が難しい。
小排気量ターボは、動力性能と燃費に優れている。
例えば直列3気筒の1リッターターボを搭載する「アウディ A1スポーツバック」は、最高出力が95ps、最大トルクが16.3kg-m、JC08モード燃費は22.9km/Lに達する。
動力性能を自然吸気エンジンに換算すると1.6リッタークラスだ。JC08モード燃費は日本の基準ながら、日本車と比べても1.3~1.5リッタークラスに収まる。
また、直列4気筒の1.4リッターターボを搭載した「フォルクスワーゲン ゴルフハイライン」は140馬力・25.5kg-m・19.9km/Lだから、動力性能は自然吸気でいえば2.5リッター並。
燃費は日本車の1.5~1.8リッターと同等だから、これも効率が高い。
これらの小排気量ターボは、巡航時には小さな排気量を生かして燃料消費量を節約し、加速時にはターボを活用して必要な性能を確保する。
このほか直噴式、6~8速といった多段化されたATなどを装着して、効率をさらに向上させた。
一方、日本の小型&普通車では、欧州車のような小排気量のターボが普及していない。
数少ない国産小排気量ターボモデルは、海外市場に重点を置いたトヨタ オーリス(1.2リッター)とスズキ バレーノ(1リッター)、ミニバンのホンダ ステップワゴンとジェイド(1.5リッター)、
ワゴンのスバル レヴォーグ(1.6リッター)などだ。ジュークの1.6リッターターボはボディサイズの割に排気量が大きくスポーツ指向になる。
小排気量と呼べるか否かは微妙ながら、トヨタは2リッターターボに積極的だ。
クラウンアスリートに加えて、レクサスのIS/NX/RX/RCをそろえる。日産もスカイラインにメルセデス・ベンツ製2リッターターボを搭載した。それでも欧州車の普及率にはおよばない。
欧州車のターボチャージャーには、日本の三菱重工やIHI製が多く使われるのに、日本車には搭載車が少ないのが実情だ。
かつて「ターボ王国」であった日本
残念に思うのは、かつての日本では1リッター~2リッターターボが豊富だったことだ。
この時代の3ナンバー車は自動車税が2倍以上に跳ね上がり、卸値に課税される物品税率も高かったから車両価格も割高だった。そこで国内で数多く売るには
5ナンバーサイズで開発することが求められ、パワーアップの手段として2リッター以下のターボ車が普及した。
日本車で最初にターボを搭載したのは、430型の日産 セドリック&グロリアで、1979年に2リッターターボを追加している。
1980年には6代目日産 ブルーバードが1.8リッターターボ、1981年には6代目日産 スカイラインが2リッターターボ、1982年には初代ホンダ シティが1.2リッターターボ、
1983年には人気の高かった5代目マツダ ファミリアが1.5リッターターボ、5代目サニーも1.5リッターターボ、2代目シャレードは直列3気筒の1リッターターボという具合に、次々とターボ車が設定された。
1980年代の中盤頃になると、売れ筋になる日本車の大半に用意されている。ターボは今日の環境技術としてではなくパワーアップの為の手段だったが、当時の日本はまさに「ターボ王国」であった。
3ナンバーの自動車税改正をきっかけとして「ターボ車」の存在意義が薄れていく
ところが1989年に消費税の導入と引き替えに自動車税制が改訂され、物品税も廃止されたから3ナンバー車の不利が実質的に解消された。「パワーが必要なら排気量を大きくすれば良い」という話になり、ターボ車も廃れていった。
この後、二酸化炭素の排出による地球温暖化の問題が顕在化して、欧州車は小排気量ターボに力を入れたが、日本では1997年に初代トヨタプリウスが登場。
これ以降はハイブリッドがエコカーの象徴になり、ターボが環境技術として注目されることはなかった。
ただし日本の全メーカーがハイブリッドを用意したわけではない。搭載車を充実させたのはトヨタとホンダで、他メーカーのエンジン技術は進化が滞った。
日産は1990年代に経営が悪化して、1999年にルノーと提携を結んだ。
ドイツ製でも“アメ車”イメージ フォードはなぜ日本で売れなかったのか? 年内「完全撤退」を惜しむ声続々
1: 2016/07/19(火)20:51:14 ID:???
【経済裏読み】
ドイツ製でも“アメ車”イメージ フォードはなぜ日本で売れなかったのか? 年内「完全撤退」を惜しむ声続々
世界的な自動車メーカー「フォード」が、年内に日本市場から完全撤退する。
マスタング、エクスプローラー、フォーカス…自動車ファンに高い人気を誇る名車を生み出してきた
ビッグブランドが、なぜ日本を去ることになったのか?
市場では「“アメ車”(アメリカ製の車)は売れない」と言われるが、実はフォード製の半分が
欧州で企画・設計された“ドイツ車”であることは、あまり知られていない。
筆者の試乗体験を踏まえ、フォード車の真の実力を検証する。(上野嘉之)
続き 産経ニュース 全4ページ
http://www.sankei.com/smp/west/news/160719/wst1607190003-s1.html
車内温度を素早く下げるには「エアコン+窓全開走行」がおすすめ 冷却スプレー効果なし JAF検証
1: 2016/07/20(水) 04:30:39.18 ID:LDAGlWql0
JAF(日本自動車連盟)は、高温になった車内温度を早く下げる方法を検証し、その結果をホームページで公開した。
検証では同じ車を5台用意し、温度計測器を運転席と助手席の中央、乗員の顔の高さに設置。車内温度が55度になったタイミングで
「ドア開閉」「冷却スプレー」「エアコン外気導入」「エアコン内気循環」「エアコン+走行」の5種類の方法で温度を下げるテストを行い、温度変化の測定を行った。
その結果、エアコンを使わない「ドア開閉(5回)」で47.5度、「冷却スプレー」で3分後に50.1度に低下した。 エアコンを使用した3パターンのうち
最も温度が下がったのは「エアコン(内気循環)」で10分後に27. 5度、「エアコン(外気導入)」は10分後に29.5度、「エアコン+走行」で5分後に28.0度まで低下した。
検証の結果、「エアコン+走行」が最も早く車内温度を下げることができ、方法としては、窓を全開にしてエアコンを外気導入にして走り出し、
車内の熱気を出したら窓を閉め、内気循環にして冷やすことが最も効率的であることがわかった。
ただし車内温度が下がっても、ハンドルやダッシュボードなどに熱が蓄積しているケースや、チャイルドシートの表面やベルトの金具でやけどを負う事例もあり、
十分に注意することが必要だ。
http://response.jp/article/2016/07/19/278696.html